2016/02/05

アカデミー4部門ノミネート「リリーのすべて」

LGBT(ゲイ、バイ、レズビアン、トランジェンダー)
って言う言葉を耳にするようになったのはここ数年。

この映画は、トランジェンダーという言葉や概念が存在しなかった
今から80年以上も前の実話を題材に書かれた小説を元に
作られました。

同性が同性を好きになるとか
それを受け入れる入れないって次元じゃなくて
自分の性別に違和感を感じている人がそれを口にしても

何言ってるかさっぱりわかんない?????

と、まずはその言葉の意味を理解してもらえない時代のお話です。



舞台はデンマークで。
仲の良い絵描きの夫婦がいます。
アエナは奥さんのゲルダに頼まれて、女性モデルの代役をしたことで
自分の中に女性が存在する事に気付き、
女性の洋服を着て、女らしい仕草を学び、メイクをし
少しづつリリーという女性として生活するようになります。
変化する旦那の様子に戸惑いながらも、愛する男性の本質を
受け入れる努力をし、結果として受け入れたゲルダ。
そしてリリーは、ひとりの女性として生きる為に
性別適合手術を受けるんです。。

今から80年以上も前の話ですよーーーー
女性として生きることを選ぶのも
大きな手術を受けるのにも
どれほど大きな勇気と強い信念、決断が必要か・・・

生きるには、元気な身体と環境とそこそこのお金が
あれば何とかなるわ。。
なんて私は一体どこにそれを使っているのか(ーー;)
使わなくていい環境があると言えばそうかもしれないけど
理論的に考えて無理だろなぁってことがあれば
それを何とかすべく方法を考えるんだけど、
根本から自分が傷つかない方法を考えてるのは確か(p_-)

理解してもらえないという事実に目を向けるよりも
無条件の愛を捧げてくれる人達の力を借りて
女性として生きることを諦めず
ただそれだけに向かって進んで行くリリーの姿には
肯定でもなく否定でもなく、感銘でもなく、

女性になれて良かったね、と

ただ、ひとりの人間としての生き様に賛辞を贈りたいです。

私の斜め前にいた方が映画の途中ですんごく泣いていました。
私には何について泣いているのか全くわかんなかった。。

大きな愛をもつゲルダは、必ず幸せな人生をおくるはずだし、
リリーをサポートした人たちもそうなはず。
リリーは本当の自分になれたし、ね。

リリーは性別に対し違和感を感じて、すぐに行動を起こしました。
性別だけでなく、現代で生きにくさを感じている人の心には
リリーの生き様はどんな風に届くのかな。
私の心の中には、リリーがぼんやりと居着いています。

アカデミー賞ノミネートの1つ、衣装もとっても素敵!!!
皆の心の揺れや感情が、衣装で素晴らしく演出されてます☆

3月18日公開かぁ、、、まだ先だけど是非観てね(^∇^)
Love
yuuka